–本当にやめたかった、看護師1年生のあの頃①
看護師1年生、それは想像以上に過酷でした。
患者さんの前では一人前の看護師を演じながら裏では毎日怖い先輩に怒られ、技術も未熟で、物品の場所も時間管理もわからないことばかり。
サービス残業は当たり前。今日教わったことを復習し、翌日の処置や患者さんの疾患を予習し自己学習に追われる日々。
日付が変わる頃にようやく寝て、朝は誰よりも早く出勤し、カルテで情報収集_____。
そんな目まぐるしい1日を何度も繰り返し、気づけば身体もメンタルもボロボロになっていました。
毎日仕事がつらくて、辞めたいと思いながら、職場でも家でも涙が止まりませんでした。
–辞めたいけど辞められない、葛藤②
何度も「もう辞めたい」と思いました。でも辞め方も分からないし、本当に辞めていいのかもわからない。
「病棟1年未満で採用してくれる職場は実際にあるのか…?」
「本当に転職できるのか?次の職場でも同じことになったらどうしよう?」
「このまま辞めて、この先自分はどうなるんだろうか」
そんな不安ばかりが頭をよぎり、辞める勇気が持てず毎日悩んでいました。
–悩んでも仕方がない、全部自分次第③
悩んでばかりでは何も変わらない。そう気づいた私は行動に移す決断をしました。
ここからは、私が試した具体的な方法です。
・モチベーションの上がる音楽やアニメのキャラクターの名台詞集を聴いて出勤前に気合を入れる
・同期に今後のキャリアや転職の予定を聞く
→自分の悩みが他の人と共通していると分り、少し気が楽になれました
・プリセプターや優しい先輩に「辞めたい」と思った時、どう乗り越えたか聞いてみる
・SNS(X旧Twitter、Youtube、Google)で看護師1年目で転職した人の経験談を探す。
→他の人の経験談を知り自分もできるかもしれないと思えました
・転職サイトに登録し、アドバイザーに相談する
→実際に1年目で転職した人がどんな場所に行ったか知ることで不安が少し軽減しました
–よし!辞めてみよう④
色々試してみたものの、「このままの生活でいいの?」と自分に問いかけると答えは**「No」**でした。
「このままここにいても、自分は壊れてしまう」と思い、転職を決断しました。
だから私はたとえ病棟経験が浅くとも**「辞める」**という決断をしました。
辞めることに対して、最初はすごく迷いましたが、「辞める=逃げ」ではなく「自分の心と体を守るための最善の選択」だと考えています。
え、最高!転職して本当に良かった⑤
その後、急性期の病棟から健診メインのクリニックに転職した私は、「転職してよかった」と心から思っています。
転職後、以下の変化がありました。
・優しい先輩ばかりで、職場の雰囲気がとても良い
・モニターやナースコールの音がなく、心の中までストレスフリーに
・定時上がりで、仕事とプライベートのメリハリがついた
・看護師が働ける場所は病棟だけとは限らないと気づいた
→選択肢の広さに驚き
・自分に合った働き方を選べることができた
→これが本当に幸せ
転職してからは「もっと早くに辞めればよかった」とは思いませんが、「無理して続けなければよかった」という気持ちが今では強く感じています。
【結論、全然辞めても大丈夫〇】
もし今、あなたが「辞めたい」と思っているのなら、まずは冷静に「本当に辞めるべきか?」を考える時間を持つべきです。
そして、決断したならば、「辞めるためにどうするか」を逆算して、即座に行動に移すことが大切です。
・「あと少し頑張れば、楽になる可能性がある?」→でも、しんどくないですか?
・「環境を変えれば、状況が改善する?」→変わる可能性はあるよね。
・「本当に今の職場にいる必要がある?」→自分の代わりはいっぱいいるけれど、自分の人生は自分にしか作れません。
私の場合は「転職」を選びましたが、正解は人それぞれです。
なぜなら、病棟での経験は今後のキャリアにとって貴重な財産になるからです。
でも最も大切なのは、”自分にとってのベストな選択をすること”です。
だから、あなたの気の向くままに、「こんな私でもできたから大丈夫」と思ってください。
あなたの選択が、後悔のないものになりますように。